クラウド環境上でソフトウェアの様々な機能を利用することができるSaaSを活用して、様々なサービスが提供されるようになってきています。例えば、私達の身近なところでは、無料のメールサービスがSaaSによって提供されるサービスの代表例です。かつては、メールサービスを行うためには、大規模なメールサーバーやストレージなどを自前で用意しなければなりませんでした。しかし、SaaSが登場したことによって、それらはすべてクラウドサービスによって代替可能となったため、より簡単にサービス提供できるようになったのです。
また、SaaSは大容量のデータ保管環境をクラウド上で提供できるため、それを利用してオンラインストレージサービスを行うことも可能です。実際に、大手のITベンダーなどがその手のサービスを実施しているのですが、ユーザーとしてもわざわざ自分でハードウェアを何台も購入せずに大量のデータを保存できるため高い人気を集めています。
以上のほかに、かつてはCD-ROMなどの媒体を購入しなければならなかったパソコン用のOSと呼ばれるオペレーションシステムや、データ管理ソフトやゲームソフトなどのアプリケーションソフトウェアなども、SaaSを通じて、サービスとして提供されるようになってきています。物理的な媒体が必要なくなるのでコストカットにつながるほか、ソフトウェアの更新作業もオンライン上で行えるため、提供者だけでなく利用者にとってもより使い勝手が良くなっているのです。
このように、SaaSは私達の身近なところで活用されており、知らないうちに恩恵を受けています。エンジニアの中には、このSaaSを扱う仕事に携わりたい方もいることでしょう。そんな方は、こちらのサイトに綴られている、SaaS業界で活躍するために知っておくべき情報に目を通してみるといいかもしれません。